佐々木俊尚『グーグル』文春新書
2008.01.07(19:20)
以前このブログで紹介した『web進化論』はインターネット全体を扱った本でししたが、本書はその中でも検索システム、グーグルに特化している本です。今や検索エンジンの代名詞存在となったグーグルですが、いったい何が凄いのか、何をしようとしているのかを理解している人は少ないかもしれません。またどうしていろいろな無料サービスを提供できているのか、こうした疑問に本書は明確に答えてくれます。
マニアックで小さなマーケットも数が集まれば巨大なマーケットに変化する、それに気づきうまく利用したのがグーグルなんですね。この辺のいきさつが具体例を通じてわかりやすく説明されています。
また、グーグルの持つ技術や発想の一方的な紹介や賛美にとどまらず、その巨大な権力の持つ危険性や問題点を取り扱っている点には好感が持てます。グーグルが浸透すればするほど、そこから弾き出されるデメリットが大きくなる、それをちらつかせて利用者を誘導するなんてこともあり得ない話ではありませんね。
本書はインターネット歴が長い方やネットビジネスに詳しい方には、すでに知っていることが多くてやや物足りないかもしれません。しかしグーグルが何をやっているのか(グーグルの考え方)、ネットビジネスの仕組みといったものを知りたい方には間違いなく良書になっていると思います。
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