【金川英雄訳】呉秀三・樫田五郎 『精神病者私宅監置の実況』医学書院

2013.03.31(12:41)
以前マニアックな書籍を買ったという記事を書いたと思いますが、本書がまさにそれであります。本来は『精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察』という本なのですが、今回は現代語訳がなされて出版となりました。内容はズバリ「座敷牢の実地調査」であります。明治末期から大正初期にかけて、精神病患者の多くは精神病者監護法に基づいて、座敷牢に押し込められるという状態であり、それを115例にわたってつぶさに観察記録し、考察を加えたきわめて貴重な資料といえましょう。また図や写真がかなり豊富な点も特筆すべき点です。

この時代の精神病治療の少なからずを寺院による加持祈祷、水垢離、呪符などに頼っていた転も報告され、当時の精神病患者に対する認識の度合いがうかがわれます。病気の治療を宗教に頼ったり、介護を家族が背負う部分は現在に連なるものであり、考えさせられる点も多いと言えます。



【現代語訳】呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況

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