竹内薫『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 』(光文社新書)

2014.01.02(21:00)
新年一発目は読んだ本の紹介から。以前から少しづつよんでいて、年末年始一冊くらいは読了せねばっと思っていた本です。

プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない
第1章 世界は仮説でできている
第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章 仮説は一八〇度くつがえる
第4章 仮説と真理は切ない関係
第5章 「大仮説」はありえる世界
第6章 仮説をはずして考える
第7章 相対的にものごとをみる
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる

当たり前と思っていることが実は当たり前ではない、これはよくあることのはずなのですが私達はあまりそれを考えようとしませんね。本書では科学という面から当たり前を疑うことの重要性を「仮説」をキーワードに説いています。麻酔がなぜ効くのかはっきりわかっていないという話は雑学として知っていたのですが、冒頭の飛行機がなぜ飛ぶのかはっきりとはわかっていない話はびっくりしました。当然のこととしていることでも結局はひとつの仮説でしかなくて、しかもその仮説は変わる可能性がある、このことをしっかりと覚えておく必要がありそうです。

科学という分野ではきっちり考証があって間違いないという思い込みがあって、そこでの結論は無条件に飲み込んで信じこんでしまう…こういった傾向は確かにあると思います。そしてこれは私個人の考えですが、宗教、特に新興宗教ではこのへんのスキをうまく突いてくる気がします。かつてオウム真理教に理系エリートが沢山いたことは無縁でないと思います。

科学者を志望する人は科学哲学や科学史をぜひ勉強してほしいという筆者の願いは共感できますね。科学者志望でなくても教養として触れておいて良い分野だと思います。本書はとても砕いた文章で綴られており、読むことに苦痛を感じることは殆ど無いと思います。科学哲学への入門書として良書と思われます。


99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)


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