菊池良生『神聖ローマ帝国』講談社現代新書

2014.08.17(20:03)
ヨーロッパの歴史に興味を持つと、神聖ローマ帝国というものに突き当たるのですが、この「神聖ローマ帝国」とは一体なんのかは意外と知りません。そもそも神聖ローマ帝国の神聖とは何か、一体何を持って神聖としているのか、古代ローマ帝国とのつながりあるのか、など数々の疑問が湧いてきます。ひと通りのことは知っておいたほうが良いかと思い本書を読んでみました。

序章 神聖ローマ帝国とは何か
第1章 西ローマ帝国の復活
第2章 オットー大帝の即位
第3章 カノッサの屈辱
第4章 バルバロッサ―真の世界帝国を夢見て
第5章 フリードリッヒ二世―「諸侯の利益のための協定」
第6章 「大空位時代」と天下は回り持ち
第7章 金印勅書
第8章 カール五世と幻のハプスブルク世界帝国
第9章 神聖ローマ帝国の死亡診断書
終章 埋葬許可証が出されるまでの百五十年間

本書はフランク王カールが皇帝戴冠を行い、帝国が発足した時から最後の皇帝であるフランツ二世までを俯瞰します。その中で、いわゆる中央集権に固められた帝国ではなく、諸侯をゆるやかにまとめ上げる代表者としての皇帝であることがわかってきます。またローマ教皇との対立が延々と続くことも驚きです。有名なカノッサの屈辱もこれにあたります。神聖ローマ帝国の「神聖」とは教皇の神権政治の否定からくるものであるとは意外でした。

今まで私が殆ど知らなかった中世ヨーロッパ、特にドイツに関する歴史が明快に説明されており、各王朝の家系図も添付されていて確認しながら読むことが出来たので良かったと思います。

また今回は紙の本ではなく、アマゾンで電子書籍版を購入し、キンドルペーパーホワイトを使って読んでみましたが、さほど違和感なく読めましたね。

曲がりなりにも1000年近くにわたって存続した帝国の概要を知ることが出来たのはお盆休みの大きな収穫でした。


神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)



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