堤未果『ルポ貧困大陸アメリカⅡ』岩波新書

2015.12.31(10:45)
なんとか年内には読み終えたいと思っていたのでギリギリ間に合いました(苦笑)。

前作「貧困大陸アメリカ」で強烈な貧困格差を生み出す現状を暴いた著者の続編です。今回はオバマ大統領が誕生したあとのアメリカにおいてどのような状況が生まれているかが描かれています。前作同様取材先のソースは明記されているので説得力がありますね。

第1章 公教育が借金地獄に変わる(爆発した教師と学生たち猛スピードで大学費用が膨れ上がる ほか)
第2章 崩壊する社会保障が高齢者と若者を襲う(父親と息子が同時に転落する企業年金の拡大 ほか)
第3章 医療改革vs.医産複合体(魔法の医療王国オバマ・ケアへの期待 ほか)
第4章 刑務所という名の巨大労働市場(借金づけの囚人たちグローバル市場の一つとして花開く刑務所ビジネス ほか)

印象に残ったのは奨学金が学生にとって非常に重くのしかかっていること。学費がとんでもないスピードで値上がりし、学生を応援するはずの奨学金が学生を苦しめ、ワーキングプアを生み出す結果になっている現状はまさしく今の日本とシンクロします。また日本ではほとんど報道されないことですが、刑務所の囚人たちを第三世界より安い人件費で使う刑産複合体ビジネスの現状などはかなり衝撃を受けました。

本書が書かれたのは2009年ですが、国民がいつの間にか恐怖に煽られ借金漬けにされる、そんな状況がアメリカだけでなく、今では日本を含め世界各国に起きつつあるのではないか、という疑念に駆られます。正直ここまで読んだら第3弾も読みたくなってきましたので機会を伺いたいと思います。


ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)


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